不妊の原因は、女性にありがちだというイメージが強いですが、じつは男性が不妊に関わっている割合は想像以上に高いものです。
男性不妊の主な原因は、精子や精液に関係するものが多いですが、その精子や精液の生成に、亜鉛が深くかかわっています。
男性不妊の原因の一つにもなりうる亜鉛不足、男性不妊とどうかかわっているのでしょうか。
亜鉛が不足するとどうなるか
妊娠するには、男性、女性、双方の協力がなければ実現しません。
女性の不妊の原因は、子宮や卵巣、卵管などの機能に問題がある場合と、排卵、子宮内膜、ホルモンの分泌など、体のリズムや代謝、内分泌に関わる事が多いとされています。
一方で、男性不妊の原因は、精子や精液を作りだす工程に関わるものがほとんどで、それ以外の男性不妊の原因としては、勃起不全などの機能障害があります。
男性不妊の原因が多数を占める精子や精液に関わる問題で、亜鉛というキーワードが頻繁に出てきます。
実は、亜鉛という栄養素は、男性の精子や精液を作りだすうえで、重要な役割を果たす栄養素なのです。
亜鉛は、男性の精子を作りだしたり、精液を生成する働きに必要不可欠な成分です。
さらに、亜鉛が不足すると、精子の運動率が下がり、奇形率が上がってしまうことになります。
また、亜鉛は、男性の精子の数にも大きく関わっていて、亜鉛不足で精子を作りだす機能に支障をきたすと、精子の数が減り、妊娠しにくい、つまり男性不妊の原因となってしまうのです。
ただでさえ不足しがちな亜鉛、食生活で意識的に取り入れましょう
亜鉛という栄養素は、牡蠣やすっぽんなどに多く含まれている栄養素ですが、ふだんから不足しがちである栄養素でもあります。
ふだん、食生活でかなり意識して亜鉛を摂取することを考えていなければ、つねに不足してしまっている栄養素だということです。
男性不妊の原因の一つにもなる亜鉛不足、日常生活の食べ物で摂取することを意識するとともに、亜鉛不足に陥らないようにするためには、サプリなどでしっかりと補うという事も大切です。
サプリなどで亜鉛不足を解消することは、ふだんなかなか意識して摂取することのない亜鉛という大切な栄養素を忘れることなく摂取することを可能にするとともに、亜鉛を意識しすぎて、食事のバランスが崩れてしまったり、食べ過ぎ、食生活を我慢することによるストレスなどを防ぐことにもつながります。

男性不妊は、昨今、結婚年齢や出産年齢の高齢化が問題になり、身近なトラブルになりつつあります。
自分でできる男性不妊解消への一つの方法が、亜鉛摂取という簡単で手軽な方法なのですから、ぜひとも普段からサプリメントなどで亜鉛摂取の方法を工夫して、不足しないように心がけてくださいね。