過去に流産した経験があります。
この話ができるのも、今は2人の子供に恵まれ、すくすくと育っているから。
20代後半に結婚。子供はいずれ欲しかったのですが、時期は焦らず。
ただ30歳の年齢で「本格的に子供が欲しい」と思い今でいう妊活をしています。
自然妊娠を希望したものの半年経過しても授からず。産婦人科に行き、不妊治療の最初のステップ、タイミング法にも挑戦しました。
冷えとり、漢方薬、鍼、マッサージ、かなりお金をつぎこみました。
タイミング法では注射も我慢して、週に1度通い続けたりもしました。そしてタイミングが合ったのか、妊娠。
本当に嬉しかった気があります。
ただ、不妊治療の担当医に言わせると「育ってない」とのこと。状態を見るのですが、5週、6週になっても心臓になる胎のうができていません。
「もしかしたらこれは不育症かもしれない」と言われ、家に帰宅してから、不育症について調べました。
自然妊娠ができなかったのも、不育症が理由だったのかも……。
思い悩みました。
そして、胎のうができないと言われて、次の病院の受診前、外出時に下着に出血。いわゆる鮮血でキレイな赤い色で本当にショックでした。
お医者さんから「多分、妊娠は継続できない」と言われていて、その言葉が頭に残っていて、「ついに来たか」と落ち着いてはいたものの、実際に流産してしまうと本当にショックで。
赤ちゃんがほしくてがんばって、努力の結果、妊娠したものの胎のうができないとか不育症だとか言われて、「妊娠は継続できない」と言われて流産……。
死刑判決を受けていて、死刑執行がなされたといった感覚……。
その時は、あまり泣かない私ですが、涙が出てきました。
ちょうどその時は夫がいたので、外出先から病院に電話を入れて産婦人科に直行。その後の処置を聞きます。
週数もそこまでじゃなく、治療をしていたからこそわかる妊娠だったので、普通なら「生理がちょっと遅れたくらい」の状態でした。そのため、医師も「よくある話」とのこと。普通に生活していたら「あれ?生理が遅れたな」くらいなのだそうです。
それでも赤ちゃんがいた、と思っていた私にとっては辛い経験でした。
つわりもなく、妊娠したと言われて気づく程度。でも、欲しかったからこそ当事者にとっては辛すぎる経験ってあります。
今は、流産を乗り越えてなのか、2人の子供がいるので話せる内容です。1/4、25%の人が流産経験とはいいますが、その時は納得しきれませんでした。